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川上徳昭のサイト 3.0T MRIについて


 国内でのMRI普及率は非常に高く、大学病院など規模の大きな病院だけでなく、最近は診療所にも導入されることが多くなりました。しかし3.0T MRIの普及率はまだ高くありません。機械が高価なだけでなく、強い磁場が発生するために、安全管理も徹底しなければならないことも理由です。しかしその有用性は世界的に認められており、従来の1.5T MRIの約2倍の信号強度を利用して、1.5T MRIの半分という検査時間の短縮、1.5T MRIとは比較にならないほどの高画質、空間分解能を得ることができます。これによって、短時間に、従来は診断できなかった病変に対する診断能力が大幅に向上しました。

  3.0T MRI

 脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血といった脳卒中は予防が非常に重要です。また脳卒中だけでなく、脳腫瘍など脳疾患は早期発見、早期治療が重要です。高血圧、糖尿病、脂質代謝異常症(コレステロールや中性脂肪が高い)、痛風(尿酸値が高いことも含む)、喫煙、多量の飲酒、脳卒中や脳腫瘍の家族歴など、脳疾患の危険因子がある場合には、脳の検査をお勧めします。当クリニックで使用する最新鋭3.0T MRIでは、痛みを全く感じることなく、従来より短時間(1/3から半分)で非常に小さな脳梗塞や脳出血、脳動脈瘤、脳腫瘍を検出する事ができます。また病的な脳の萎縮の程度も評価できます。大きな音がするのが欠点ですが、耳栓をしたり、ヘッドホンで音楽を聴くことにより紛らす事ができます。何より磁石の力で検査を行いますので、放射線被曝が全くなく、特に子供の頭部検査の際は水晶体への悪影響(白内障になりやすい)がありませんので、頭部CT検査よりはるかに安全です。
 当クリニックでは最新鋭機種の3.0T MRI を利用した検査を行っています。MRI検査は脳や脊髄にとどまらず、関節や乳房、腹部臓器の画像診断に威力を発揮しています。

●検査を受けるに当たって
放射線被曝もなく、安全に病気の診断ができる検査法ですが、残念ながらMRI検査が受けられない場合があります。当クリニックでは3.0T MRI検査を受けるに当たっての安全基準を設けております。MRI検査前に問診を行い、体内にペースメーカー、脳脊髄刺激装置、人工内耳などがある場合には検査を受けることはできません。動脈瘤クリップ、ステント、人工関節などの金属がある場合、金属の性状がきちんと確認できない時や術後の経過時間次第では、検査を受けられない場合もあります。妊娠中や刺青がある場合も検査ができないことがあります。極端な閉所恐怖症の場合も検査を受けることができません。ご不明な点がありましたら、お電話でお問い合わせください。